kenkostyle2050’s blog

『世界の人々を勇気づけ、平和と豊かさに貢献する』

中高年のアキレス腱断裂を防ごう

【健康アンチエイジング:記事132】
アキレス腱の保護...中高年の運動では忘れずに

中高年の方が運動をはじめると、からだを動かす爽快感もあったり、「今日はすごく調子がいい」と、いつも以上に張り切ってしまうことがあります。
そんなときに起こりやすいのが、アキレス腱の断裂です。


アキレス腱の断裂はプロのスポーツ選手や、アマチュアでも本格的にスポーツをやっ
ている人に多いという印象があるかもしれません。でも、じつは、一般の中高年の方
にもよくみられる、運動障害の代表的なものでもあるのです。


アキレス腱は、足首の後ろ側(かかとの上)にある、からだのなかでもっとも太い腱
です。ふくらはぎの筋肉とかかとの骨をつなぐ腱なので、走る、跳ぶ、回転するな
ど、ちょっとした運動でも負荷がかかりやすい場所です。


もし、断裂を起こすと、歩くときなどに痛みがあるのはもちろんですが、治るまでに
3カ月以上はかかります。その間、ギプスなどで足首付近を固定するので、日常生活
にも支障をきたします。それだけに運動をするときには、日ごろからアキレス腱の保
護がとても大切だといえます。


アキレス腱の断裂は、ある日とつぜん起こるのではなく中高年の場合には、その前兆ともいえる段階があります。

運動を長く楽しみたいと思っているなら、アキレス腱について知っておきましょう。

(※)ダッシュやジャンプなど、つま先で蹴りだす動作をすると、ふくらはぎの筋
肉が一気に収縮します。そのときアキレス腱も引っ張られて伸びるため、大きな負荷
がかかります。
.
前兆となるアキレス腱炎

同じアキレス腱の断裂でも、若い人と中高年の方では、原因がちょっと違います。

若い人の場合は運動のしすぎや、無理をすることで、断裂を起こすことが多い。

中高年の場合にはアキレス腱の老化が主な原因になっています。
アキレス腱も老化するの?と思うかもしれません。

アキレス腱は主にコラーゲン線維からできているので、加齢によって柔軟性がなくなり、固くなってきます。

そんな状態のときに、急に大きな負荷がかかると、対応できなくなり、断裂してしまう
のです。
ただし、断裂を起こす前に、前兆ともいえる症状がよくみられます。それはアキレス
腱炎です。
 運動をしていると、ふくらはぎからかかとのあたりにかけて痛みなどが出ることが
あります。ふくらはぎの筋肉痛やかかとの打撲だと思い、患部にシップ薬などを貼っ
てすませることが多いのですが、そんなときはアキレス腱にも障害が起きている可能
性があります。
アキレス腱炎かどうかは、アキレス腱の部分を軽くさわると、はれていたり、痛みを
感じることでわかります。しばらくいすなどに座っていて、歩きはじめるときにアキ
レス腱に痛みが走ることもあります。
中高年の場合、アキレス腱炎は単なる運動による炎症というよりも、腱の老化によっ
て小さなキズ(部分断裂)が入っている状態が多いのです。それを知らずに運動を続
けていると、キズが大きくなり、あるときついに断裂を起こす…ということになりか
ねません。
アキレス腱炎が疑われる場合は、けっして無理をせず、まず運動をしばらく休むこと
が大切です。そのうえでアキレス腱をアイシングしたり、シップ薬で冷やすなどのケ
アをします。痛みが続くときには、受診(整形外科など)して検査を受けるようにし
ましょう。
また、はれや痛みがおさまっても、すぐに強い運動をはじめるのは禁物です。リハビ
リのつもりでアキレス腱のストレッチをして、異常がないかを確認するようにしま
しょう。