白鵬VS日馬富士の一戦を見て①~『勝つ』ことより『勝ち方』が問われる
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物議をかもしている、昨晩の千秋楽結びの一番の闘い。
白鵬も涙を流していたということは、久しぶりに近づいている優勝への思いが、とっさにそうさせてしまったのだろう。
世間の意見に多いように、あれだけの大観衆の中、大関稀勢の里が勝ち残りで見守る中、大観衆が日馬富士を応援して、あわよくば優勝決定戦が期待されているなか・・・
「あれはないんじゃないの・・・?」という思いは当然。
あの立ち合いを 良い?悪い?かと言うと、ルールの範囲内だから、『良い』に決まっている。変化するなど、バリエーションが多い闘い方もありだ。
ただ、そこに、横綱の品格???という 理想像が加わって、ああいう勝ち方だと批判される。
それに、この一番は・・・という 多くの観客が、一番変化してほしくない場面でのこの結果は、いかがなものか・・・・?
横綱は、勝つだけではなく、『勝ち方』が問われ、期待される立場なのである。
白鵬自身も、『勝ち方』が問われているのは、百も承知だから、もっと広い視野をもって、『自分自身が勝つこと』・・・という個人的な目標ではなく、ファンを喜ばせ、角界を盛り上げる・・・という抽象度を上げてもらいたい。