マネジメント と 技術力 ③
【仕事術:記事152】
今度は、100億円以上の超巨大プロジェクト現場を取り仕切る、大所長のような人間を例に取ってみる。
このような、人間は数多くはない。それなりに、選ばれた人間である。
品質もコストも工程も安全も、環境も、近隣も、対外的なこと、社内的なこと、・・・全てを収めることはできる人間である。
組織の雰囲気をよくできる・・・
組織を闘う集団にできる・・・
かつ、部下を育て、成長させる・・・ といことには、スペシャリストであるか???は人による。できている人と、できていない人がいる。
できていなくても、部下に人気がなくても、会社に必要な最低限の結果は出せる人であることが多い。
ただ、ここから先は、『現場一筋で生きる人』 と 『会社全体のマネジメントができる人』 に分かれる。
同じマネジメントでも、マネジメントのステージが変わってくる。
もちろん、その人自身の希望もある。どちらもできるのに、前者で、会社生活を全うする人もいる。
でも、どちらもできる人が 以外に少ないので、敢えて書いている。
現場責任者のスペシャリストであっても、
営業活動・受注活動・対外的なあらゆる事・社内的なあらゆる事・・・に常に気を配り、現場からだけの見方ではなく、冷静に、バランス良く見れて、そこに問題点を見つけ出せる能力が必要になる。
でも、後者の『会社全体のマネジメントができる人』・・・または、『できているように見える人』も、現場をやらせたら、ピカイチか????というと、必ずしもそうでない場合のほうが多いように思う。
ある上司に可愛がられて・・・引き上げられて・・・
という場合も多い・・・
もちろん、学閥もある・・・
まあ、そんなくだらないことはいいとして、何が言いたいかというと、
『技術力』を常に磨きながら、自分の担当範囲から始めて、『マネジメント力』を磨きながら、常に、広い視野でいろいろな立場から物事を見極め、問題点に気づく、高い視点=『抽象度』を上げて、いつでも、どのような立場にたっても困らないようにしておくのが良い。
自分は、そうやって仕事をしている。(偉くなることが目標ではない)
そうやって仕事をしていれば、いろんなことが見えて、仮に会社を辞めても、まったく困らない・・・むしろ、辞めたら会社が困る人間でいられる。
いろんなことが見えると、それだけ、人生も豊かになる。