いま、MBAに加えて、大切な能力・・・
【仕事術:記事155】
私は、MBAを持っていません。持っているのは一級建築士 他 です。
だから、MBAを持っている人は尊敬します。
すごいと思います。
自分が、社会に出てすぐのころは、MBAがもてはやされていた時代があった。
いまも、ある程度そうかもしれない。
MBAを持っている人間が、会社に入ってすぐに、将来の幹部候補生として、経営を学ぶ。
メーカーであれば、すぐに、子会社などの幹部を歴任して力を付け、やがては、本体の幹部となっていく。その名が轟けば、カルロスゴーンのように、他社から、破格の条件でオファーが来たりする。いわば、経営のプロになる・・・。
10年以上前までは、工場の先端ラインの仕事など・・・あまり理解をしなくても、大きな視点で見ることができれば、経営をすることができていたと思う。
ただ、今は、これだけ仕事も細分化されている世の中。
大きな視点だけでは、経営の細かい問題点は見抜けなくなると思う。
今の時代には、本当に必要なのは、
現場の最先端の仕事も理解をして、そこに問題点を見いだせる知識 をも併せ持たなければ本当の経営はできないと思う。
なにも、最先端の仕事の職人・作業員と同等の技量を身につける必要はない。
でも、「なにが問題か?」「どう改善すべきか?」「もっと良い方法はないか?」をきちんと理解できる細かい知識は必要になってくるはず。
細かいところに焦点を当てることができ、かつ、大きな視点で組織全体のマネジメントをする・・・ 抽象度を自由自在に、上げ下げできる能力が今の時代は必要になっているのではないか?
『大胆かつ細心』 これが、細分化された今の時代に必要だと、自分は思っている。