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歯周病による弊害【健康アンチエイジング:記事200】

歯周病による弊害

歯周病は歯を失うだけではなく、全身に悪影響を与える可能性がある怖い病気です。歯周病の危険性を知り、歯周病の予防と早めの治療を心掛けましょう。

なぜ歯周病が全身に影響を与えるのか?

なぜ歯周病が全身に影響を与えるのか?

歯周病は口腔内に生じるものなのに、なぜ全身に悪影響をもたらすのか疑問に感じる方もいることでしょう。

人には細菌やウイルスから身を守るためのバリア機能が備わっています。しかし、歯周病になってしまうと歯と歯茎の境目に歯周病菌が集まり、炎症が生じて「歯周ポケット」と呼ばれる溝が形成されます。
そして、歯周ポケットから体内へ歯周病菌の浸入を許してしまうのです。

浸入した菌は死滅しますが、死滅しても細胞内に含まれる毒素は残ります。血液中に残留した毒素は全身を巡り、組織や臓器に様々な悪影響をもたらすのです。

昨今は様々な研究によって、歯周病は多くの全身疾患と関わりがあることが明らかになってきました。

歯周病による影響

歯周病は病気の直接的な原因ではありませんが、放置すると様々な疾患を発症するリスクが高くなると考えられています。

■心疾患

心疾患

生活習慣病のひとつである心疾患ですが、昨今は歯周病菌による細菌感染も要因とひとつと考えられているようです。

血液中の歯周病菌の毒素や炎症物質がプラークとなり、血液循環の悪化や血栓などによって心疾患を発症するとされています。

■糖尿病

歯周病は糖尿病の合併症のひとつと言われており、実際に糖尿病の方の多くが歯周病にかかっています。
しかし、昨今は歯周病の炎症によって産生される物質のひとつがインスリンの働きを阻害することが明らかになってきました。

つまり歯周病を放置すると糖尿病も悪化する相互関係にあると考えられます。

■肺炎

歯周病は肺炎を引き起こすリスクを高くするとされています。とくに咀嚼力が低下したご年配の方は、誤って唾液が気管に入り込むことも少なくありません。唾液に歯周病菌が含まれていると、気管に入り込んだ唾液から歯周病菌が感染して肺炎になる可能性があるのです。

上記でご紹介した疾患以外にも、歯周病になると骨粗しょう症やガンなどの発症リスクが高くなると言われています。歯はもちろんご自身の健康を守るためにも、歯周病は予防と早めの治療が大切です。