官庁・民間の根回しの差・・・【仕事術:記事184】
昨日、ある行政のトップに呼ばれ面会をさせていただいた。
ビッグプロジェクトの金額について・・・だった。
ところが、伺ってみると、そのトップ ~ サブ ~ 取り巻き・・・みな、
口をそろえ て・・・
「お互い厳しい状況ではありますが、なんとか、最後の努力を・・・」と同じ台本を棒読みするような・・・同じセリフ・・・。
結局、具体的な金額・具体的な話・・・いくら下げてほしい・・・とか具体的な話はまったくなく、、、
みな、この言葉を 皆が繰り返すだけ で、誰にも、「自分がなんとかしよう・・・」という必死な思いは全く伝わってこなかった。
みなさん、一生懸命なのは分かるが、民間では、こんなに具体性のない不毛な打合はない。
民間・・・通常の組織が出来上がった会社では、
トップが出ていく前に、担 当レベルで 交渉・根回しをし、最後にトップが出て行って、『あと一声』で手柄を 取れるようにしてあげたり・・・
最後の『握手』をするために、トップを担ぎ上げてあげたり・・・
というところまで、担当者・担当部署がきちんと段取りをする。そうであるはずだ。
昨日の先方は、みなが、責任逃れをしてさえいるように思えた。
こちらはもう既に、歩み寄りきっていると思っているし、折り合いがついてるもの・・・と思っているこ とに対し、
先方は もっとコストを下げたい・・・だが、さらなる策が見当たらない・・・ という状態の中で、、、
我々を トップのところに呼び出し(お呼び立て頂き)たら、少しは改善するだろう・・・ あるいは、トップを担ぎ出しておけば、責任逃れする体裁だけは整った・・・という甘い考えも実際あったのだろう。
我々は、この場に向かう直前まで、先方トッ プがどのような言い方をされるのか???と思っていたが、
ふたをあけてみれば、具体性が全くなかった。
なので、その場で、丁重に、そのことについて、これまでやってきたこと ~ 今後もWINWIN関係 を強固にする努力は継続すること・・・をお伝えして その場を去った。
部屋を出た後、先方担当当局の担当者から、
「○○長がおっしゃられていた、お願いは、 具体的には、1億値引いてほしい・・・ということを意味してます・・・」と電話が あった。
それが 本心ならば、なぜ トップたるものも、はっきりとそう言えないのだろう???
担当当局もなぜ はっきり そう言ってくれ と トップに頼めないのだろう???
トップが自ら 出て行って 交渉をした・・・???というパフォーマン ス?????
既成事実を作りたかった?????
官庁・民間・・・いろんな 組織 いろんな 立場 ・・・ あるけれども、同じ社会人として、非常に情けなくなった。
そして、その 根回し ~ 交渉の不慣れさに、かわいそうになった。
我々は、ここまで、誠心誠意 コストを下げる努力もしてきた・・・
これ以上、下げなければ、承認~契約ができないならば、『契約不成立』もいたしか たない。
そういう強い思いをもって、ここまで取り組んできている。
したがって、昨日の打合(になってる?)に対する回答については、 自信をもって、こ れから 『ゼロ回答』をさせていただく。